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医療業界の転職事情について
近年は転職や副業が一般化しつつあります。 しかし、医療業界では昔から転職が盛んであることをご存知でしょうか? 資格を活かせる職種が多く、初任給が高い一方で昇給が少ないため、キャリアアップを狙って転職する人が多いのです。
転職のリスクを考える
転職はキャリアのステップアップや職場環境の改善、収入増加を求めるための手段として有効です。 実際、私自身何度か転職を繰り返し多くの経験をすることができました。 しかし、転職にはリスクも伴います。 その一つが退職金の少なさです。 頻繁な転職は勤務年数が短くなり、退職金が不十分となる可能性があります。 私自身の経験でもありますが退職金は5年働いても退職金がもらえない、もしくは少額といった事実。 「退職金がもらえなかったら働けばいい。」というわけではありません。 これは老後の資金計画に大きく影響を与える要素です。
老後資金と退職金について
あなたが年金で受け取れる金額はご存知ですか? 年金は65歳(場合によっては70歳)から利用できますが、月々どれくらいの金額を受け取れるかは、働き方や収入に大きく依存します。 自身の年金額は毎年送られてくる「ねんきん定期便」で確認可能です。 しかし、老後生活に必要な資金が年金だけでは足りない可能性があります。 2019年には「老後2000万円問題」が話題になりましたが、このケースでは1人あたりに必要な額が2000万円とされています。
重要なので再度お伝えします。 この数字は「1人につき」2000万円です。 「夫婦2人で」ではありません。 ご夫婦でしたら倍の4000万は見ておいた方がいいでしょう。
老後資金の変動要因
このデータは2017年の数字を元に作成されており、そこから7年が経過しています。
この間に物価は上昇し、もらえる年金額も働き方や世代によって異なります。
加えて、各家庭の生活費も全く異なります。
では、どれくらいの資金を定年までに準備すれば安心できるのでしょうか?
これについては、生活費、収入、年金額、退職金などさまざまな要因を考慮して計算する必要があります。
さらに、年金の受給開始年齢が変更される可能性があったり、転職によって収入や退職金の予想額が大きく変わることもあります。
ライフプランによる老後資金の計画
ゆとりある老後の実現へ:ライフプランを立てましょう
老後にどれだけの資金が必要か、そのために最低いくら準備しておきたいのかを試算するのがライフプランです。ライフプランを通じて、具体的な目標を設定し、計画的な資金準備を進めていきましょう。
ライフプランを作成することで、老後に向けた必要な資金額を明確にし、どのように貯蓄や投資を行うべきかをはっきりさせることができます。早い段階でライフプランを立て、老後に必要な資産を算出することで、安心して将来を迎えるための対策が可能です。
投資は時間をかけて行うものです。あなたが考えている定年まで時間がどれほどあるかを考慮し、できるだけ長い時間をかけてお金を育てていくことが大切です。
確定拠出年金と老後資金の支えについて
企業型確定拠出年金(DC)の仕組み
あなたの会社では、企業型確定拠出年金(DC)という制度はありますか? これは、会社が提供する退職金の原資を活用し、従業員が自分で運用する仕組みです。
個人型確定拠出年金(iDeCo)の紹介
個人型確定拠出年金も利用可能であり、自分で掛金を出し、運用して老後資金を育てる方法です。DCとiDeCoはどちらも自分で運用する点で共通しています。
確定拠出年金の受け取り方法
受け取るタイミングと選択肢
確定拠出年金は60歳から74歳の間に都合の良い時に受け取れます。受け取り方も「一時金」、「年金」、「一時金+年金」の3つの選択肢があります。(75歳になると一括での受け取りのみになります。)
転職時の対応
転職によって企業を離れる場合でも、DCで運用していたお金はiDeCoに移行可能です。この制度は、転職が多い人でも退職金を準備するのに非常に有効です。
企業と従業員への影響
企業側のメリットとデメリット
企業側のメリット
- 掛金は全額損金に算入できて、掛金によっては社会保険料が削減できる。
- 退職金の費用を平準化することができて、企業年金の積立不足が発生しない。
- 従業員に魅力ある福利厚生制度が提供できて、優秀な人材の確保(採用)につながる。
企業側のデメリット
- 制度上、企業が掛金を拠出する負担がある。
- 運営管理手数料等の費用が発生する。
- 加入者の入退社管理や掛金額変更等の事務負担が生じる。
従業員側のメリットとデメリット
従業員側のメリット
- 効率良く老後資金の準備ができる。 事業主が拠出する掛金は個人の所得とみなされないので、全額非課税となる。また、従業員が積み立てる掛金は全額所得控除の対象となる。
- 複利効果を期待できる。 通常、運用益には20%(所得税15%、住民税5%)の税金が課税されるが、企業型確定拠出年金の運用益に対しては非課税となる。そのため、一般の投資であれば税金となる金額をそのまま次の運用に活かせる。
- 年金形式で受取る場合には公的年金等控除が利用できる。 受取時の受取方法は「一時金」(一括)と「年金」(分割)と「一時金+年金」から選択できる。一時金形式で受取る場合、退職所得控除が利用できる。
従業員側のデメリット
- 投資全般に言える、元本割れのリスク 確定拠出年金は将来の給付額が運用結果に左右されるため確定していない。元本確保型でない運用商品を選んだ場合、元本割れ等の資産運用リスクを負う。
- 計画的にすることが大切 確定拠出年金は原則、脱退や途中での解約ができない。引き出し可能時期が60歳以降のため、無理のない範囲で計画的に積み立てていく必要がある。
- ご自身のニーズに合わない場合がある。 企業型確定拠出年金では運営管理機関を選ぶのは企業側である(従業員側ではない)。
さいごに
物事にはすべてメリットとデメリットが存在します。それぞれの商品特性を理解し、自分に合った投資方法を見つけましょう。一緒にライフプランを作成し、あなたに最適な運用方法を提供します。
まずは、一度オンラインの無料相談をご予約ください!