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コラム COLUMN

薬剤師という職業は、専門性の高さから安定した収入を得やすい反面、日々の仕事に忙殺され、将来に向けた資産運用にまで手が回らない方も少なくありません。しかし、どんなに収入が安定していても、物価上昇や老後の生活費増大を考えれば、今から資産を育てることはとても大切です。

忙しくても無理なくできる資産運用」を中心に紹介します。安定収入を持つ今だからこそ始めたい、おすすめの資産運用法を見ていきましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)|節税と老後資金づくりを同時に

iDeCoは、自ら掛金を出して投資信託や預金で運用し、60歳以降に年金や一時金として受け取る仕組みです。最大のメリットは、掛金が全額所得控除の対象となり、所得税と住民税が軽減されること。さらに、運用中の利益も非課税です。

ただし、原則60歳まで引き出せないため、「使わないお金をコツコツ積み立てる」スタンスが求められます。

薬剤師の安定した給与収入を活かし、老後に向けてじっくり資産を育てたい方にはぴったりの選択肢と言えるでしょう。

新NISA(2024年〜)|誰でも一生涯1,800万円まで非課税投資できる時代へ

2024年から、NISA制度は大きくリニューアルされました。新NISAでは、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2階建て構造になり、生涯非課税投資枠1,800万円が設定されました。

【新NISAの基本】

  • つみたて投資枠:年120万円まで(低コストな長期運用向け投信など)
  • 成長投資枠:年240万円まで(株式・投資信託など幅広い商品)
  • 合計最大360万円/年まで投資可能
  • 非課税期間は無期限

毎月コツコツ積み立てるつみたて投資枠は、特に忙しい薬剤師にぴったりです。
さらに余力があれば、成長投資枠で個別株式や高配当株にもチャレンジできる柔軟な制度となっています。

資産運用初心者なら、まずは「つみたて投資枠」で低リスクのインデックスファンドからスタートするのが安心です。

インデックスファンド積立投資|世界経済にまるごと乗るという発想

インデックスファンドとは、日経平均株価や米国S&P500といった市場全体の動きを目指して運用する投資信託です。個別企業を分析する必要がなく、手数料も低く抑えられるため、初心者からプロまで幅広く支持されています。

世界中の企業に広く分散投資できる「全世界株式型インデックスファンド」や、成長著しい米国企業にまとめて投資する「S&P500型」などが人気です。

積立投資なら、毎月一定額を購入することで高値掴みを防ぎ、リスク分散効果も得られます。ほったらかしでも着実に資産を増やせる点は、時間に追われる薬剤師にはぴったりです。

変額保険|保障と運用を両立させる一石二鳥の選択肢

変額保険は、死亡保障と資産運用を組み合わせた保険商品です。掛金の一部が運用に回され、運用実績に応じて将来受け取れる金額が変わります。

メリットとしては、保険料控除による節税効果が得られるほか、保障と資産形成を一括管理できる点が挙げられます。特に収入が安定している薬剤師は、毎月無理なく積立でき、長期的な資産形成が期待できます。

ただし、元本保証はないため、短期での解約や運用成績の悪化には注意が必要です。あくまでも「長期運用を前提にした資産形成ツール」として活用しましょう。

不動産投資|副収入源を持つという安心感

不動産投資は、物件を購入して家賃収入を得る方法です。薬剤師は信用力が高いため、融資も受けやすく、比較的有利な条件で始められる場合があります。

ローンを活用して自己資金を抑えつつ、長期にわたり安定したキャッシュフローを得られるのが魅力です。物件選びと管理が重要になりますが、優良物件を選べば、将来の年金代わりにもなり得ます。

ただし、空室リスクや管理トラブルなどリスクもあるため、専門家のサポートを受けることをおすすめします。

高配当株投資|安定収入を得ながら資産を育てる

高配当株とは、安定して高い配当金を支払う企業の株式です。株価上昇と配当収入の両方を狙えるため、インカムゲイン(収入型資産)を増やしたい人に人気があります。

一度購入したら保有し続ける」スタンスでも成果が見込めるため、忙しい薬剤師に向いています。ただし、業績悪化で配当が減るリスクもあるので、銘柄を分散して持つのが基本です。

ETF(上場投資信託)を活用すれば、簡単に高配当株へ分散投資することも可能です。

外貨建て資産|通貨リスクを味方につける

円以外の通貨で運用する外貨建て預金や外貨建て債券は、資産の通貨分散に役立ちます。円安が進めば為替差益も期待でき、資産全体のリスクヘッジ効果も高まります。

ただし、為替の変動リスクがあるため、ポートフォリオの一部にとどめるのが無難です。

まとめ|薬剤師こそ「自動・分散・長期」で資産を育てよう

薬剤師という安定した職業にいる今だからこそ、資産運用を早めにスタートすることが、将来の大きな安心につながります。

  • iDeCoや新NISAで「税金メリット」を活かす
  • インデックスファンドや変額保険で「自動かつ長期投資」
  • 不動産や高配当株で「副収入の柱」を作る

これらをバランス良く組み合わせることで、リスクを抑えながら資産を確実に増やしていけます。

まずは小さく始め、知識と経験を積みながら、あなた自身に合った資産運用スタイルを見つけていきましょう。未来への準備は、今日の一歩から始まります。

いろんな選択肢がありますが、今の自分に合った投資が何か分からない方はぜひ一緒に考えてみましょう!

ご相談はこちらへ!