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若いうちから差がつく、お金の基本戦略
医師のキャリアは長く続きますが、「お金」について学ぶ機会は意外に少ないもの。
研修医の時期は、医療のスキルだけでなく、資産形成という”未来への投資”をスタートさせる絶好のタイミングです。
このコラムでは、研修医が押さえるべき資産形成の基本と、実践すべき戦略についてわかりやすく解説します。
1. 研修医に特有のお金事情
- 収入はあるが自由になる時間が少ない
初期研修医の年収は400万〜600万円程度が一般的。
決して少なくはないものの、忙しさゆえ「気づいたら使ってしまっていた」という声もよく聞きます。 - 学生時代の金銭感覚が抜けない
初めてまとまった収入を得ることで、金銭感覚が変わる時期。
浪費癖がつくか、資産形成体質になるか、大きな分かれ道です。 - 金融リテラシーが低いまま社会人スタート
投資、税金、保険、住宅ローンなど、将来に関わるお金の知識を持たずに医師人生をスタートする人が多数派です。
2. 研修医の資産形成スタートポイント
① まずは現金を貯める
- 最初の目標は「生活費3か月分」
- 次に「半年分」、さらに「1年分」とステップアップ
急な出費や転職・留学準備にも対応できる、安心資金を持つことが最優先です。
② 自動積立で「先取り貯蓄」
- 銀行口座に「使う口座」と「貯める口座」を分ける
- 毎月5万円なら5万円を給料日に自動で移動設定
「余ったら貯金」ではなく、「最初に貯めて残りで生活」が鉄則です。
③ つみたてNISAで資産運用をスタート
- 月5000円〜1万円程度からでもOK
- 全世界株式インデックスファンドなど、分散投資型の商品を選ぶ
時間を味方につけた積立投資は、研修医の若さが最大の武器になります。
3. 研修医におすすめの資産形成アイテム
● 銀行積立+定期預金
- 万が一の備えに、すぐ引き出せる資金を確保
- 利息は低いが「安心感」を得られる
● NISA
- 年間360万円まで投資可能
- 最初は少額スタートでOK。無理なく「続ける」ことが大切
● 医師専用の所得補償保険
- まだ若く健康でも、万一の病気や事故に備えて検討を
- 特にスポーツ好きな人はリスク管理を意識しましょう
● クレジットカード+電子マネーの管理
- ポイント還元を活用しつつ、使いすぎない管理習慣をつける
- 医師向けの優待カードも検討対象に
4. 研修医がやりがちなNG行動
- 高額消費に走る(車、時計、旅行、飲み会)
→ 最初の給与で満足感を得やすく、無計画な浪費に注意。 - 奨学金の返済計画を立てない
→ 将来の返済負担を見越して、今から積立準備を。 - 投資詐欺に引っかかる
→ 「医師はカモ」と狙われやすいので、甘い話には要注意。 - 保険を勧められるままに契約する
→ 本当に必要か、冷静に判断する癖をつけましょう。
5. 資産形成の進め方【実践編】
【ステップ1】給与天引きで自動貯金
→ 目標額が貯まるまでは強制的に貯金。
【ステップ2】つみたてNISAを設定
→ 月5000円からコツコツ開始。銘柄選びに迷ったら全世界株式インデックス型が無難。
【ステップ3】必要に応じて保険加入
→ 所得補償保険は、健康なうちに加入すると割安。
【ステップ4】金融リテラシーを学び続ける
→「知らないこと」を放置せず、少しずつ学ぶ姿勢が将来大きな差を生みます。
まとめ
研修医の時期は、医師人生のスタートであると同時に、「経済的自立」への第一歩でもあります。
若いうちから資産形成の意識を持つことで、
- 将来の選択肢が広がる
- キャリアチェンジに強くなる
- 自由な生き方ができる
という大きなメリットを手にできます。
焦る必要はありません。
「今できる小さな一歩」──それが、未来を変える最初の一歩です。
今日から、資産形成の第一歩を踏み出しましょう!
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